塗床・樹脂工事
コンクリート、樹脂など用途に合わせた
床の塗装をご提案いたします。
塗床で最も大切な下地処理
塗床は床コンクリート下地の上に塗膜を張ることで、表面を滑らかに美しくし、コンクリートを保護する役割を果たします。
下地に凹凸がある場合、汚れや傷などがあると、塗装をしても密着度が低くなり、耐久性が低下し美しく仕上がりません。
そのため、下地処理を丁寧に行うことが大切です。下地処理の種類
研磨処理 | コンクリートの床表面を研磨することで、滑らかかつ平らに仕上げます。 コンクリート表面の細かな凹凸をならし、接着剤や塗膜などの付着物や汚れを取り除くことが可能です。 |
切削処理 | 塗装や表面仕上げが施されているコンクリート床の場合は、切削処理が必要です。 下地の表面を削り、塗膜や汚れ、異物などの付着を取り除き、まっさらなコンクリートの面を露出させます。 |
はく離処理 | 既存の床材をはじめ、防水施工がなされている場合に防水層を剥がすために行われる作業です。 床材剥がし機などの専用の機材を用いて、丁寧にはく離することが求められます。 |
ブラスト処理 | 研磨処理の一種で、専用の機械を用いて、下地の表面に高速で研磨剤を吹き付けます。 ブラスト処理によって、既存の床材や表面に付いた異物などを取り除くことが可能です。 |
重切削処理 | 通常の切削処理では対応できないような場合に行う工法です。 切削対象がモルタルや硬度の高いコンクリートなどの場合、深い場所まで切削処理が必要な場合に専用の機械で切削します。 |
塗床工事の厚みについて
薄膜塗床
薄膜塗床とは、ローラー塗りが0.8mm以下の塗床のことです。
床の厚さにより、床材の材料やグレードが異なり、かかる費用にも差が生じます。
薄膜塗床は低コストでメンテナンスがしやすいだけでなく、仕上がりも美しく、コンクリートを保護する役割も果たしてくれます。
床の見栄えを良くしたいときやフォークリフトなどの重機を用いない倉庫や厨房であれば、塗りの厚みは0.1mmほどで十分です。厚膜塗床
厚膜塗床は0.8mm~6mmの厚みを持たせた床で、強度と耐久性に優れています。
フォークリフトやトラックなどの重機が往来しても、摩耗しにくい耐性があるため、工場や重機を用いる倉庫などに適しています。
厚膜塗床は防塵効果にも優れており、表面に小さな穴が発生しにくく、耐薬品性や耐酸性も高いです。
コンクリートの凹凸を抑え、平坦で滑らかな仕上がりになります。塗床・樹脂工事使用素材
エポキシ樹脂 | エポキシ樹脂はプラスチック素材の一種で、優れた接着性と耐熱性、耐水性、耐薬品製、耐食性などを備えています。 見た目が美しく仕上がり、耐久性も高い素材です。 |
ビニルエステル樹脂 | エポキシ樹脂よりも硬化速度が速く、耐薬品性、耐衝撃性、耐水性にも優れた素材です。施工しやすく、工期が短く済むうえ、耐久性にも優れています。 |
メタクリル樹脂 | メタクリル樹脂はアクリル樹脂とも呼ばれ、透明性に優れ、美しい光沢が出る素材です。 耐久性が高く、耐薬品性、耐油性、耐ガソリン性にも優れているので、薬品工場や製油工場、重機などが往来する工場や倉庫にも適しています。 |
水系硬質ウレタン樹脂 | 水系硬質ウレタン樹脂は塗床材の中でも、トップクラスの耐久性を誇ります。 高度な耐熱性・耐薬品性があり、酸やアルカリ、洗剤、油脂類、アルコールなどのダメージを受けにくいです。 |
ウレタン樹脂系 | ウレタン樹脂は防水性に優れ、耐候性や耐摩耗性に優れています。 密着度が高く剥がれにくいので、細かい部分の塗装にも使えます。 独特の光沢があり、見た目も美しいです。 |
表面強化材 | 高濃度ケイ酸塩を主成分とした、水性の無機質材料です。 コンクリート表面に塗布することで、コンクリートの表層へと浸透して表層の強度を高め、細孔を塞ぐことができます。 |
MMA樹脂 | プラスチック素材の一種で、透明性が高く、耐候性にも優れています。 硬化速度が速いため、施工期間を大幅に短縮できるのもメリットです。 施工期間を早くしたいときにも向いています。 |
塗床工事事例
倉庫の塗床工事
倉庫は常時、重量のある在庫や製品などを支え続けるため、床に大きな負担がかかっています。
また、倉庫内をフォークリフトなどが移動することも多く、摩擦がかかって摩耗します。
冷蔵倉庫や冷凍倉庫の場合には水分の染み込みや凍結などによって、カビが発生することやひびが入るなどダメージも大きくなりがちです。
水分や摩擦に強い床に仕上がるには、下地処理と補修を徹底することが欠かせません。
水分に耐性のある、厚膜型エポキシ樹脂系などを用いて塗床工事を行います。
さらに、塵やホコリが舞うのを防ぐため、防塵塗装を行うのもおすすめです。厨房の塗床工事
厨房の床は常に衛生状態が保たれ、掃除などもしやすい床であることが求められます。
具体的には大きくドライキッチンとウェットキッチンの2種類に分けられます。
ドライキッチンは菌の発生を予防し、工期が短く、費用も抑えられるのが特徴です。
滑りやすいため、濡れても滑りにくく、モップで簡単に掃除できる特殊防滑ビニル系シートがおすすめです。
ウェットキッチンは防水加工を施すので、汚れても水を流して簡単に清掃ができ、衛生状態を保ちやすくなります。
エポキシ樹脂系無溶形塗り床材やウレタン樹脂系水系塗り床材などが適しています。工場の塗床工事
工場は扱っているものの性質や設置する設備などの重量、重機が往来するかなどによって、適した床材を用いることが大切です。
最も一般的なのはエポキシ樹脂で、耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性、耐油性に優れ、仕上がりも美しく低コストな床材です。
ウレタン樹脂は、エポキシ樹脂よりコストが高くなりますが、その分強度が高まり、ひび割れしにくいので、重量物を取り扱う工場に適しています。
機械工場や印刷工場、薬品工場などにおすすめです。
アクリル樹脂は高価な床材ですが、エポキシ樹脂と比べ、5倍もの耐久性があります。
仕上がりも美しく、耐摩擦性、耐薬品性、絶縁性にも優れています。
1時間程度で硬化するので、工場の稼働スケジュールを止めずに速やかに施工したいときにもおすすめです。床工事一式
塗床工事
床研磨
床コンクリートのカッター工事
乾式伸縮目地取り付け工事
表面強化材塗布
床洗浄工事
塗床工事の流れ
・下地処理
塗床の耐久性を高め、コンクリートをしっかり保護する機能を発揮させるためには、徹底した下地処理が欠かせません。
・不陸補修及びパテ補修
表面に凹凸がある部分や平ではない不陸部分を平らにならし、傷などを丁寧にパテ補修します。
・プライマー塗布
床塗装剤の密着度を高めるため、塗床工事に入る前日にプライマーを塗布します。
・塗床工事下塗り
塗床塗装は2度塗りが基本となりますので、まず1mm以上の厚みを確保するために下塗りすることが必要です。
・軽微な部分補修
下塗りが乾いたら床の状態を確認し、歪みや凹みがあれば、部分補修を行います。
・仕上げ塗り
硬化時間に配慮しながら、丁寧に仕上げ塗りを行っていきます。
・完成
しっかり乾かすことが必要です。
基本的には数時間で歩行可能な状態に仕上がります。